南塔(ナントゥー)の創作ルーム

4月下旬頃に小説家になろうからアルファポリスに移行。

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シンフォニーメモリアル1章

『謎の隕石』


主要登場人物

バルバント王4世 現在のバルバント国の王でバルバント王3世の子孫。血の繋がりがある愛娘が1人いる。

バルバント王 王妃 バルバント国王の正妻。

マリーナ 女 バルバント王4世の娘。母親譲りの赤色の髪(ロングヘアー)。優しい性格で趣味は読書。年齢は17歳。

リゼムン 男 バルバント王4世に仕える若き親衛隊隊長。頭脳明晰で武器は剣使い。年齢は17歳。

ガイウン 男 サキュラス団のリーダー。普段はメンバーと一緒にふざけたりしているが戦いやメンバーの誰かが困った時には頼りになる存在。

ターク 男 サキュラス団のメンバー。風来坊のような男。真面目な性格で口数も少なく時々、気配が消えている?時もあるが、どんな状況でも冷静な判断、考えを出すことが出来る。年齢は19歳。

ロクロ(主人公) 男 サキュラス団のメンバー。元気と運の良さがある。自称ガイウンの右腕。年齢は17歳。

ライラ(ヒロイン) 女 サキュラス団のメンバー。ロクロとは幼い頃から仲が良い…はず。性格は多少気が強い。あと金目のモノに目がない。年齢は17歳。

ガンダラヤック 男 サキュラス団のメンバー。語尾にケルを付けて喋る。団のムードメーカー的存在。年齢は16歳。


-本文-

バルバント国、首都グレンダの王室 謁見の間

バルバント王4世「リゼムン、忙しいところ呼び出して悪いが、昨年末にグレンダから少し離れた南東方向の湖に落ちてきた謎の隕石の解析はどうなっておる?」

リゼムン「はっ、陛下。今現在の分析結果の時点で判明したことは謎の隕石は、この世界の物質で形成された物体ではない事です。」

バルバント王4世「ほぅ…他国の科学者達と協力し、分析しても詳しい解明は出来なかったという事か…。」

リゼムン「はい、陛下。各国の様々な古文書や歴史資料を集めても謎の隕石に関する情報はありませんでした。」

バルバント王4世「う〜む…そうか。分かった。リゼムン、引き続き隕石の分析と解明を頼む。」

リゼムン「はっ、陛下。それでは失礼致します。」

謁見の間の開けた扉が閉じる

バルバント王4世王妃「リゼムンも大変ですね。彼に少し羽を伸ばす時間休暇を与えてもよろしいのではないですか?」

バルバント王4世「そうだな…ここ最近、隕石の解明ばかりさせて充分な休息を取る時間がなかっただろう。それに将来のことを考えるとリゼムンは我が娘と婚約することで、いずれこの国の王となる存在だから無理はさせられないな。」

バルバント王4世王妃「リゼムンとマリーナは昔から仲良く遊んだりしてましたからね。最近はお互いに時間が合わなくて会う機会が少ないみたいですけど。」

バルバント王4世「そういえばマリーナは何処に居るんだ?」

バルバント王4世王妃「おそらく、自室で唱術シンフォニースペクタルの古文書を読んでいるのではないかしら。」

バルバント王4世「マリーナも17になる歳だ。今のうちにやりたい事をさせてあげればいい。」

バルバント王4世王妃「えぇ。マリーナも自分の意思を持つ立派な子になってきましたから。」

場面が変わりグレンダ城下町にある、サキュラス団のアジトへ…

ロクロ「はぁ…はぁ…ふ〜、疲れた。もう少しでPJFポリスジャッジメントフィールドに捕まえられるところだったぜ。おーい!誰か居ないのか〜!」

ガンダラヤック「そんな大きな声で言わなくても聞こえてるケルよ。」

ロクロ「ヤックいたのか。他のメンバーは?」

ガンダラヤック「団長ガイウンは用事で夕方頃まで帰らないみたいで、ライラはルージュルーンお金になりそうな金品を持っている屋敷探し。タークは多分、何も考えずに街をぶらぶらと散策したりしてると思うケル。」

ロクロ「そっか。こっちも隕石に関する情報を探し集めることが出来なかった上に、警備してたPJFに追いかけられて大変だったんだよ…。」

ガンダラヤック「隕石のことは団長もすごく気にしてたみたいだし、ルージュルーン稼ぎになりそうな話だと良いケルね。」

ロクロ「ああ。ルージュルーンも生きていく上で大切な硬貨だからな。ただ隕石に関しては多分、ルージュルーン稼ぎとは違う案件になる予感がする…。」

ガンダラヤック「ロクロは昔から勘の鋭さだけはリーダーから褒められる程のレベルケルね。…単細胞だけど。」

ロクロ「ヤック…オマエ今日の夕飯のおかずになりたいのか?それとも今から、丸焼きにしてやろうか?」

ガンダラヤック「さっきの単細胞はじょ、冗談ケルよ。ハハハッ…。」

ガチャと扉が開く音が鳴る

ガイウン「おう、ロクロ。先に帰ってきていたのか。…で、隕石に関する手がかりや情報は集められたか?」

ライラ「なになに?ロクロ、今日は隕石に関する情報を集めていたの?」

ロクロ「ライラ、オマエもガイウンと一緒に帰ってきてたのかよ?」

ライラ「そうよ。もうそろそろ日も暮れてくる頃だから屋敷の偵察から撤収してアジトに戻ってきたら、タイミングよく団長と一緒になったのよ。」

ロクロ「で、屋敷にはルージュルーン稼ぎになりそうな金品はあったのか?」

ライラ「なんとそれが今回、目を付けた屋敷があのバルバント国の研究に関わっている科学者の家よ!金品にならない物は無いぐらいのお金持ちの屋敷!!」

ターク「おそらくライラが偵察した屋敷はマーシュハルト邸だな。」

ロクロ・ライラ・ガンダラヤック「ターク、いつの間に帰ってきてたんだッ!?」

ターク「ん?団長とライラが帰ってくる前から居たが…?」

ガイウン「相変わらずタークは気配を消す事が上手だな!ハハハハッ!」

ターク「??」

ロクロ「…で、ライラ。話は戻るけど、そのマッシュルームハットだっけ?はどうやって潜入するつもりなんだ?」

ライラ「マッシュルームハットじゃなくて、マーシュハルト邸ね。単細胞ロクロ。」

ロクロ「だから俺は単細胞じゃねえって!」

ライラ「まあ単細胞ロクロはさておき、24時間体制で屋敷の周りを巡回している雇われの警備組織PJFが何人かいるわ。」

ガイウン「となるとまず、力ずくの正面突破は難しいな。時間が掛かれば掛かるほど不利になる。」

ライラ「団長の言う通り、正攻法正面突破での侵入はまず不可能だわ。」

ガンダラヤック「じゃあ、どうやって屋敷の中に侵入するケルか?」

ターク「地下から…か?」

ライラ「そう…地下からよ。ここ首都グレンダは昔、有事の際に王室から王様達が脱出する為の地下通路を作っていたの。そしてこの脱出ルートは、何処からでも逃げ出せるように街に何カ所かの出口があるの。」

ガイウン「いくら三国で和平協定を結んでいても、いつどこで何が起こるかは誰も予想は出来ないからな。」

ロクロ「きっと昔も昔で色々な事情があったんだろうな。偉い方達は大変だね〜。」

ライラ「詳しく調べてみた所、マーシュハルト邸周辺にその脱出口があるみたいなの。王室とどんな関係があるか分からないけど地下通路が繋がっていることに変わりないわ。」

ターク「それで俺は今日、ライラに頼まれた街の中にある別の脱出口を探しに行ってきていたんだ。だいぶ前から使用されていない感じだったから鍵の開錠さえ出来れば侵入出来るはずだ。」

ガンダラヤック「そこでオイラの出番ケルね。任せるケル!」

ガイウン「サキュラス団は本当、良いメンバー達に恵まれていることを実感するよ。よしッ!それじゃあ、明日の夕方にタークが見つけてくれた脱出口へ向かうぞ!」

ガンダラヤック「その為には今日の夜は沢山、食べ物を食べて、しっかり寝ることが大切ケルね!」

ライラ「そうね。今日はゆっくりと過ごして休みましょう。」

ロクロ「へーい。んじゃ、いただきま〜す!!」

ガイウン「…本当、コイツらは昔から変わらないな。まっ、そこが良い所だけどな。」

こうして夜が過ぎていき、サキュラス団は眠りへとついた

首都グレンダのとある研究室
謎の隕石の一部カケラあかく光る

そしてサキュラス団はいつもと同じ朝を迎え朝食、昼食をメンバー全員で食べて身支度をしながら夕方になるのを待っていた。そして夕方になり…

ロクロ「そんじゃ、タークが街で見つけた場所へと出発するか!」

ライラ「まるで団長になった気分のようね。ロクロ。」

ロクロ「俺はガイウンの右腕みたいなもんだからなッ!」

ライラ「わかった。わかった。ターク、地下通路までの道案内を頼むわ。」

ターク「了解だ。」

ガンダラヤック「なんか冒険の旅みたいでワクワクするケルね!」

ガイウン「確かにこれからマーシュハルト邸へ盗みに行くからある意味、牢屋ろうやの中か自由かのどちらかになる冒険になるな。それじゃあ、行くとしようぜ!」

サキュラス団メンバー「おぉー!」

サキュラス団、目的地地下通路へ到着

ターク「この近辺に住んでいる人も知らないような場所だから気付かれることは無いはずだ。ヤック、鍵の開錠かいじょうを頼む。」

ガンダラヤック「任せるケル!チョコ、チョコ、チョッ、チョコ、チョ、チョ、チョのホイッ!」

鍵が開錠され鉄製扉を開けられるようになる

ガイウン「ナイスだ、ヤック。この先に何が起こるかわからない。慎重に進んでいこう。」

ロクロ「なぁに、大したことないってこんな場所。」(ポチッ

ライラ「ロクロ…アンタさっき足で何か押さなかった?」

ロクロ「ん?気のせいじゃねえの?」

タック「どうやら壁が少しずつ狭くなっているようだ。」

ガンダラヤック「それってつまり…」

ロクロ・ライラ・ガンダラヤック「このままだと押し潰されてしまうって事だー!!」

ガイウン「とにかく壁が狭くならないところまで走るぞ!」

サキュラス一同は何とか難を逃れ、広い場所へと辿り着いた

ライラ「ロクロ、やっぱりアンタさっき何か押してたじゃない!」

ロクロ「まさかあんな所に仕掛けがあるとは思わなかったんだよ!」

ガイウン「2人とも静かにしろ。上から人の声が聞こえてくる。」

暫く音を立てずに待機して、声が聞こえてこない時まで待つ。そして、上から人の声が聞こえてこなくなり

タック「もしかしたら目的地のマーシュハルト邸近くにきたのかもしれない。」

ガイウン「ああ、仕掛けがあるということはそれだけ侵入されたくない場所である可能性も高い。」

ガンダラヤック「あそこを見るケル!入ってきた時の様な鉄製扉の先に上へと登る梯子はしごがあるケルよ! 」 ライラ「おそらく、あの梯子を登ったらマーシュハルト邸内に出るかもしれないけど入ってきた時と違って鍵が掛かっていないはね…。」

ロクロ「なら、実際に登ってみて確かめてみたら良いだけだ!マーシュハルト邸はあの梯子を登った先だと俺は思う!」

ガイウン「今回は勘がいいロクロの考えに賭けてみるとしよう。あまり時間も掛けられないしな。」

ターク「俺はそれで異論はない。」

ライラ「みんながそういうのなら私も付いて行くわ。」

ガンダラヤック「オイラもケル!」

そして一同は順番に梯子を登り、地下から建物内へ出る

ロクロ「なんだここは?研究所みたいなところだぜ。」

ガイウン「おそらくココは、バルバント国に関わっているヒュザイナ研究所の施設内だろう。そして、その近くにマーシュハルト邸がある。」

ライラ「ってことは…ここは目的の場所ってことね。」

ターク「ああ…ただ人気が全く無いというのは不自然だ。」

ガンダラヤック「さっき地下通路に居た時は声が聞こえてきたのに不思議な感じケル。」

ロクロ「おい皆、あそこに誰かいるみたいだぞ。」

と小声で他のメンバー全員に伝える

リゼムン「隕石は一体、なぜバルバント国の湖にだけ落ちたのだろうか。他の国に隕石が落ちたという報告もないというのも妙な話だ。」

研究員A「確かにそうですね。バルバント大陸にだけ落ちてきたというのは何か理由わけがあるのかもしれませんね。」

リゼムン「そうだな…想定外の悪い事態にならなければいいが…。」

離れた場所に隠れているサキュラス団のメンバー達に切り替わり

ガイウン「あの研究員の隣にいる奴は確か…国王に仕える若き親衛隊隊長のリゼムン。そんな奴がなんで、このヒュザイナ研究所なんかに…。」

ロクロ「えっ、アイツ、親衛隊隊長かよ!?俺たちとそんなに歳が変わらない感じだけど。」

ライラ「こっちはマーシュハルト邸に金目になりそうな金品を盗みにきたっていうのに、親衛隊隊長さんが研究所にいるなんて想定外だわ。」

ターク「何はともあれ、まずは彼等に見つからないようにして研究所から出る事を優先にした方が良さそうだ。」

ガンダラヤック「それが良さそうケル。」

ガイウン「俺が研究所を出られそうな道が無いか周りを見渡してくる。それまで皆、ここで待機していてくれ。」

と小声で話していると、サキュラス団メンバー達の中でロクロにだけ聞こえる声がする

この世界はもうすぐ秩序バランスが崩れる…三大陸に眠る精霊エレメントを呼び覚まし力を借りて、ヤツらを封印するんだ…。

ロクロ「おい、ヤック。今俺に何か言ったか?」

ガンダラヤック「いや、何も言ってないケルよ?」

ロクロ「そうか。」
心の中の声ロクロ(さっきの声は空耳だったのか…)

ガイウン「おいみんな、こっちへ来い!もしかしたら、この研究所を抜けられる道かもしれん。」

ライラ「ほら、行くわよ!ロクロ、ヤック。」

ロクロ「分かってるって!」

メンバー達は団長を先頭に研究所内を人に見つからないように出口を探す

ターク「あそこに大きい扉があるな。ガイウン、俺が先に行って様子を見てくる。」

ガイウン「頼む、ターク。」

ロクロ「これでようやくマッシュポテト邸へ盗みにいけるぜッ!」

心の中の声ライラ(マーシュハルト邸じゃなくて、食べ物みたいな名前になってるわ…。)

そして大きな扉の周囲の様子を見に行っていたタークが人の気配がしない事をメンバーに伝えて合流する。

ガイウン「それじゃあ皆、扉を開けるぞ。何が起きてもいいように戦える準備をしておけよ。」

ロクロ・ライラ・ターク・ガンダラヤック「了解ッ!」

大きな扉を開けるとそこは出口ではなく、何かの研究をしてある大広間であった

ロクロ「一体なんだよ、これは…。」

ガンダラヤック「もしかしたら、この研究所の中枢部かもしれないケルね。」

そう言いながら手掛かりになりそうな物をメンバー全員で探していく。そしてロクロが研究資料を見つけ

ロクロ「謎の隕石に関する分析結果…昨年末に落ちてきた隕石はこの世界の物質で形成された物ではない可能性が高く、三大陸の歴史資料や古文書を読み返してみても過去に例が無いものである。」

ガイウン「ロクロ、それは隕石に関する研究資料じゃないのか!?」

ロクロ「ああ、そうみたいだぜ。元々、屋敷へ金目の物を盗みにきたのに、まさか隕石に関する研究資料を見つけられるとは思わなかったぜ。」

ライラ「相変わらずロクロは運だけはあるわね。まあ私は金目になる物しか興味が無いけど。」

ターク「…!誰か此処へ来るみたいだぞ!」

とタークが言っている内に先ほど開けた大きな扉が再び開く

リゼムン「お前達は誰だ!?研究所の関係者ではないことは分かっているが、どうやって此処へ入った?」

サキュラス団視点に切り替わり

ガイウン「こりゃマズい状況になったな…全員で戦っても勝てそうな相手じゃねえ。」

ロクロ「どうするんだ?ガイウン。逃げ場も大きな扉以外、出られるところはねえみたいだし。」

ターク「もし逃げる手段があるとしても、誰か1人がおとりになってその間に他のメンバーを逃すことぐらいだな…。」

ライラ「メンバーの誰かを犠牲ぎせいにしてなんか出来ないわッ!」

ガンダラヤック「牢屋の中で生活するのは勘弁ケル!」

心の中の声ガイウン(もしそうなった場合には俺が囮役になるしかないだろうな…。)

リゼムン視点に切り替わり

リゼムン「何を話しているのかは知らないが安心しろ。捕らえて牢屋へ入れるだけだ。大人しくしていれば、お前達の命を奪うことはしない。」

サキュラス団のロクロ視点へ切り替わり

心の中の声ロクロ(くそッ…!こんなところで捕らえられてたまるかよ!)

ロクロがそう思った瞬間、研究所にある隕石の一部カケラが突如、光り出した

ロクロ「何が起こった!?」

ライラ「分からないわ!いきなり光り出したから!」

ターク「もしかするとこの研究所の仕掛けではなく、あの隕石の一部カケラが起こしてるものかもしれない!」

ガンダラヤック「丸焼きにされるのは勘弁ケルゥゥ!」

ガイウン「皆、離れるんじゃないぞ!」

リゼムンへ切り替わり

心の中の声リゼムン(あの謎の隕石の一部カケラが何かに反応したというのか!?今まで研究してきた中でこんな事態になったことはなかった…!)

謎の隕石の一部カケラは強く光り続け、その光が消えたのと同時にサキュラス団メンバーとリゼムンは研究所から姿を消し、居なくなっていたのであった

次回作は『謎の影 新たな大陸』