南塔(ナントゥー)の創作ルーム

4月下旬頃に小説家になろうからアルファポリスに移行。アルファポリスではブログで公開しているのとは違う作品を投稿する予定。役に立つ情報を発信するブログではございませんので、ご了承ください。

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シンフォニーメモリアル6章

『温泉編 やはり何かが起こる』


主要登場人物

ロクロ(主人公) 男 サキュラス団のメンバー。 元気と運の良さがある。自称ガイウンの右腕。年齢は17歳。

ライラ(ヒロイン) 女 サキュラス団のメンバー。ロクロとは仲が良い…はず。髪色は茶色でミディアムヘア。性格は多少気が強い乙女。 あと金目のモノに目がない。年齢は17歳。

ターク 男 サキュラス団のメンバー。風来坊のような男。真面目な性格で口数も少なく時々、気配が消えている?時もあるが、どんな状況でも冷静な判断、考えを出すことが出来る。年齢は19歳。

ガンダラヤック 男 サキュラス団のメンバー。語尾にケルを付けて喋る団のムードメーカー的存在。尚、性格はお察し。年齢は16歳。

ナーシャル 女 サマライズ大陸のハーヴァキャニオンで自然保護管理員として働く女性。 ロクロ達の新たな仲間として加入。性格はおっとりしており、癒し系の美女。髪は金色でお団子ヘア。 年齢は20歳。

ガイウン 男 サキュラス団のリーダー。普段はメンバーと一緒にふざけたりしているが戦いやメンバーの誰かが困った時には頼りになる存在。年齢は非公開らしい。そして無類の女たらし。

ムゾア・ライマナス 男 ユニバースヴェライアント大陸では有名なライマナス一家の一人息子。年齢は12歳。
老人 男 ある条件に承諾してガイウンに色々と教えてくれた人。

土の精霊(エレメント) 200年前のことを知る精霊。


-本文-

ファイブアリゲーターとの戦いを終えたロクロ達は疲れを癒しに、タイラントハーモニー大瀑布から水の都アクアメロディーガーデンへ戻る道中にある温泉施設へとやってきた

ガイウン「おっ、いたいた。じーさん約束通り来たぜ!」

老人「おぉ!待っておったぞ!」

ライラ「あら、ほこらの場所を教えてくれたお爺さんじゃない。」

ロクロ「じーさん、また会ったな!」

ナーシャル「この温泉施設によく訪れるのですか?」

老人「いやいや、ここは普段からワシの散歩コースなんじゃよ。」

ガンダラヤック「とか言って、本当は女湯をのぞきにきてるだけケルよ。」

老人「ワシはもう歳じゃから、あの城壁じょうへきの石垣をよじ登って覗きにいくほどの体力は無いわい。」

ターク「ここは女湯と男湯で何か違いがあるのか?」

老人「女湯だけはチョットしたお城みたいになっておっての。受付がある広場今いる場所から橋を渡っていくようになっているんじゃ。」

ガンダラヤック「な、なんとぅッ…!?」

ライラ「どんな感じかしらね。ナーシャルさん、行きましょう!」

ナーシャル「ライラさん、待ってくださーい。」
ライラとナーシャルが居なくなり、男達だけとなった

ロクロ「俺たちも早く行こうぜ!」

ターク「そうだな。リーダーとヤックは?」

ガイウン「俺はじーさんとまだ少し話すことがあるから先に行っててくれ。」

ガンダラヤック「オ、オイラもリーダーと一緒に行くケルよ。 」 ターク「そうか。なら俺とロクロは先に行くからな。」
そう言ってロクロとタークは男湯へと向かっていった

心の中の声ヤック (恐らくリーダーはオイラに何か隠してることがあるはずケル。)

心の中の声ガイウン (あの話はじーさんとしかしていないはずなのにヤックの野郎、まさか気付いたのか!?)

ガイウン「おい、ヤック。俺はじーさんと話がしたいんだ。お前もロクロやタークと一緒に温泉に入ってろ。」

ガンダラヤック「リーダー、オイラはアンタの弟子だ。何を考えているのかなんてお見通しケルよ。」

ガイウン「ほう…なら秘伝の技を習得する為の修業をするか?」

ガンダラヤック「望むところだケルよ…。」

老人「さっきから何を話しているんじゃ、お前たち。」

ガイウン「じーさんとした約束もねて弟子に稽古けいこをつけるんだよ。」

ガンダラヤック「…で、何をするつもりケルか?」

ガイウン「さっきお見通しって言ってたのは何だったんだよッ!?」

ガンダラヤック「なんか話の流れで…つい言っちゃったケルよ!」

ガイウン「まったく、お前ってヤツは…。まあ、簡単に説明するとだな。じーさんに祠の場所を教えてもらった礼として、女湯を覗く方法を見つけてやるって約束してたんだよ。」

ガンダラヤック「ほうほう…で、どうやって覗くケルか?」

ガイウン「まっ、まずはあの城を囲う城壁の下まで行って侵入方法を考えるとするぜ。」
そう言って3人は城壁の下側へと向かった

ガイウン「こうして間近に見ると女湯は立派な城だな。観光客に人気なのもうなずけるぜ。」

老人「三大大陸の観光名所を紹介する旅行雑誌にも掲載けいさいされる程じゃからの。」

ガンダラヤック「さっきから橋を渡っている女の子たち、綺麗な子や可愛い子ばかりケルよ、リーダー!」

ガイウン「は、はんだとな、なんだとッ!?なんとしてでも覗いてやるぜ!」

ガンダラヤック「覗きは男の浪漫ロマンッ!…ん?リーダー、あそこに誰か居るケルよ。」
ヤックが指をさした先に少年が1人、城壁の石垣に向かってボソボソと喋りながら何かをしていた

少年「確かここら辺に仕掛けがあったと思うんだけどなぁ…ムフッ…ムハハッ!」

ガンダラヤック「ちょっと、キミ。ここで何をしているの?」

少年「べ、別に変なことはしてないけど!?」

ガンダラヤック「なんか怪しいね…観光客の方?」

少年「僕はユニバースヴェライアントからサマライズ大陸までやって来たんだよ。」

ガンダラヤック「へえ、ユニバースヴェライアントから…ね。その首にぶら下げているカメラで女湯を撮影しに。」

少年「そうそう、女湯を撮りに…って違うよ!」
2人で話しているとガイウンと老人も来て

ガイウン「なんだヤック、知り合いか?」

ガンダラヤック「いや、全く知らない人ケル。」

老人「おやっ、確かキミはユニバースヴェライアントでは有名な一家の…ええと、誰じゃ?」

ムゾア「お爺さん、僕の名前はムゾア・ライマナス!世界中の様々な絶景ポイントや街並みを撮りながら旅をしているのさ!」

老人「おお!キミがあのライスマナ家の一人息子、ムゾア君じゃったか!」

ムゾア「ライマナス。」

老人「マイライス。」

ムゾア「ナが抜けてイが増えてます。」

老人「そういえばワシ昨夜、何を食べたのか忘れてしまったわい。」

ムゾア「このお爺さん、まったく覚える気がない…。」

ガイウン「で、ムゾア君だったか。こんなところで何やってたんだ?」

ムゾア「僕の呼び名はムゾアでいいですよ。」

ガンダラヤック「よろしくケルよ!」

ムゾア「よろしく!そういえば、まだ君たちの名前を聞いてなかった。もしよければ教えてくれないかな?」

ガンダラヤック「おっと、自己紹介するのをスッカリ忘れていたケルよ。オイラに覗けない女湯はない!精密なスケベアイEYEを持つ紳士ガンダラヤック!みんなからはヤックって呼ばれているケルよ。」

ガイウン「(おい、こらッ!普通に名前だけ言えばいいんだよ!)」

ガンダラヤック「(教えてと言われてつい、はぶく部分まで自己紹介してしまったケル!)」

ガイウン「俺はガイウンだ。よろしくな。」

ムゾア「ヤックとガイウンだね。2人とお爺さんはどうしてここに来たんだい?」
するとヤック達は神妙しんみょう面持おももちで語り始めた

~スケベッショナル 究極の花園を目指す者たち~

ガンダラヤック「何故、アナタはここにやって来たのか?という少年カメラマンの問いにオイラはこう答えた。」
その理由はただ一つ

「この城壁の向こう側に究極の花園アルティメットパラダイスがあるから。じゃないですか。」

老人「…じゃな。」
ガイウン「ああ…。」

ガンダラヤック「行くケルぞぉぉぉ!チェンジフォーメーション!文殊もんじゅ知恵ちえッ!!」

ガイウン「おうよ!」

老人「合点がってんじゃ!」
そう言うと3人が円陣を組み、大きな声で叫び出す

ガンダラヤック「ひとぉぉつッ!覗く前には必ず目薬を差すことを忘れないことぉぉ!!」

ガイウン・老人「オォォォッス!!」

ガイウン「ふたぁぁつッ!モノによっては一生の宝物になりそうなので各自、想い出のストレージ空き容量を確認しておくことぉッ!!どうでもいい過去の想い出は今の内に消去して整理しておけよ!」

ガンダラヤック・老人「ウゥゥゥッス!!(涙声」

老人「みぃぃつッ!…みな無事に生きて戻ってこうよぞ。」

ガイウン・ガンダラヤック「オウィィィッス!」
心の中の声ガイウンとヤック (まぁ、バレた時はジジイを盾にして逃げるけどな!)

ガイウン・ガンダラヤック・老人「…で、どうやってココを乗り越えていく?」

分かンね…。
~スケベッショナル 究極の花園を目指す者たち~おわり

その様子を見ていたムゾアが近づいてきて

ムゾア「君たち女湯を覗くのはダメだよ!もしバレたらどうなるかわからないし。」

ガイウン「これはおとこおとこが熱く交わした約束ってもんがあるんだよ!もしとかタラレバ言ってたら、この石垣を乗り越えられねぇッ!」

ガンダラヤック「このピュアな少年に熱く交わした漢と漢の約束なんて未だ判らん歳ケルよ…リーダー。」

老人「ムゾア君、キミもいつかこの石垣を乗り越えたいと思う時がくるはずじゃ。」

ムゾア「そんなこと一生ないですよ!まったくもう…ボクはこの石垣に設置されてる昇降装置エレベーターを点検しにきただけなのに…。」

ガイウン「なに…ッ!?」

ガンダラヤック「ムゾア君、紳士なオイラたちに詳しくつ、わかりやすく説明してもらおうか。」

ムゾア「これは昇降装置で、ここから城内へ移動することが出来るんだ。とは言っても、関係者以外の使用は禁止されているから動かす時はあまりないけどね。」

老人「要約すると、ムゾア君も究極の楽園を堪能たんのうしたいということじゃの。」

ムゾア「違います!そもそもここは僕のお父様が所有してる施設です!」

ガイウン・ガンダラヤック「…マジ?」

老人「そういえばそうじゃったな!この温泉施設はライマナスグループが所有・管理しておったのぉ。」

ガイウン「ってことは…。」

ガンダラヤック「お金持ちのお坊ちゃんってことじゃないケルか!」

ムゾア「そう言われるのはあまり好きじゃないんだ。僕はユニバースヴェライアント大陸のリディンボルテックに住んでいるけど視野を広げたいと思ってね。それでお父 様に許可を得てじいやと共に色々な場所へ行ったりしているんだ。」

ガイウン「不真面目なヤックよりしっかりした少年だな。」

ガンダラヤック「それは本来タークが言う台詞ケルよ。」

ガイウン「正解だ!やるな、ヤック!」

ムゾア「僕もいつかそうやって家族や爺や以外で冗談を言い合える友達が出来るかな…。上辺だけの付き合いじゃない関係が。」

ガイウン「ん?急にどうしたんだよムゾア。そんなのもう既にいるじゃねえか。」

ムゾア「え…?」
ガイウンがそう言うと、ガンダラヤックがムゾアの左肩をポンッと優しく叩いて

ガンダラヤック「今日こうして知り合ったオイラたちがいるケルよ。」

ムゾア「2人とも…ありがとう。」

ガイウン「ただこれだけは覚えておけよ、ムゾア。友達を作るってことは時に自分から声を掛けて関係を築いていくことも大事ってことをな。ただ待っているだけじゃ何も始まらないぜ。」

ガンダラヤック「ということで一緒に女湯を覗きにいこうケル! 」

ムゾア「…う、うぅん?流石にそれは一緒に行かない!」

ガンダラヤック「あともう少しでうん。って言いそうだったのに惜しかったケルね〜。」

ムゾア「ヤック、僕を共犯者にしようとしたなッ!」

ガンダラヤック「ホホホ、なんのことでございますかな?」

老人「若いというのはいいのぉ。ワシもあの年頃の時はあんな感じではしゃいでおった。」

ガイウン「あれぐらいの年頃は今を楽しんで生きていたらいいんだよ。見えない先の事ばかり気にするよりな。」

老人「お前さんの言う通りじゃな。」

ムゾア「僕は変な趣味についてはいかないけど、友達になってくれた御礼として今回は特別に昇降装置を使わせてあげるよ。」

ガイウン「本当かッ、ムゾア!?助かるぜ!」

ガンダラヤック「クゥン、クゥン、ワンッ!ワンッ!」

老人「お主、懐いた犬みたいになっておるぞ。」

ガンダラヤック「…ペッ!」

老人「ワシに向けてつばを飛ばしてきたわい!」

ムゾア「ハハハッ!」

ガイウン「そんじゃ、これから究極の花園を目に焼き付けに行くぞ!!」

ガンダラヤック「ワオォォォンッ!」

老人「ワシの長年の夢が叶う日がついにきたぞい!」

ムゾア「ただ、覗きがバレた時にどうなっても僕は知らないよ。」
そう言ってムゾアは石垣に設置された昇降装置を起動させた

ウィーン!ガチャッ!ウィーン!ガチャンッ!ウィ、ウィーン!ガチャンッ!トゥイィィーンッ! へいッ!一丁あがり!

ガイウン「なあ、これ機械が起動した時の音だけじゃねえよな?」

ムゾア「え、えぇ…。ガイウンの言う通りで僕のお父様のボイスも入っているんです…。機械を起動させたときの音を真似するのが好きみたいで、その声を本来の機械の音とミックスさせているんです。」

ガンダラヤック「ムゾアは真似しないケルか?」

ムゾア「僕は恥ずかしくて真似なんかできないよ…。」

老人「一度、ムゾア君のお父さんをこの温泉施設がオープンした時に拝見したことがあるがいたって普通の人って感じじゃったがの。」

ムゾア「人前では普通なんです。ただ少しこだわりと個性が強くて…。」

ガイウン「面白いお父さんでいいじゃねえか!俺は嫌いじゃないぜ。」

ムゾア「そう言ってくれると助かります。」

ガンダラヤック「オイラ達以外にも個性が強い猛者もさが世界中にいるということケルね。」

老人「この昇降装置は上に乗っているだけで移動してくれるんかの?」

ムゾア「うん。この昇降装置の上に乗っていれば自動で上まで昇っていくから操作したりしなくても大丈夫だよ。」

ガイウン「行きは分かったが、帰りはどうするんだ?」

ムゾア「上までいくと今いる場所と同じように操作する装置が設置されてあるから下ボタンを押せばまた起動するはずだよ。」

ガンダラヤック「教えてくれてありがとうケルよ、ムゾア!」

ムゾア「あっ、それとその破廉恥ハレンチな用事が済んだら僕の別荘へおいでよ!はい、これ僕の別荘の場所に印を付けた地図。西洋の文化地区にあるから来てね!」

ガイウン「色々ありがとな、ムゾア。用事が済んだら別荘べっそうに寄らせてもらうとするぜ。」

ムゾア「待ってるからねー!」
ガイウンはムゾアから渡された地図を手に持ち、3人は昇降装置に乗って上へと昇っていった

ガイウン「それにしても俺たち運がいいよな!女湯の城壁の様子見に来て、この温泉施設を所有してる息子さんに出会うとかさ!」

ガンダラヤック「本当、そうケルね。オイラを連れてきたおかげケルよ!」

ガイウン「それに関しては何とも言えないけどな。」

ガンダラヤック「ひ、酷いケルわ!この薄情はくじょう者ッ!」

老人「お前さん達は仲が良いのか悪いのかよく分からんのぉ。」

ガイウン「いつもこんな感じだから気にしないでくれ。…おっ、そろそろ着くみたいだぞ。」

ガンダラヤック「目薬よしッ!想い出ストレージ空き容量よしッ!現在いまのところ死ぬ要素ようそなしッ!」

老人「いよいよじゃの!」
昇降装置が止まり城内へ侵入することに成功した。そしてガイウン達は温泉へ入りに来ている人たちにバレないよう隠れながら階段を登り、女湯を見渡すことができる2階へと上がっていった

ガイウン「ウヒョー‼︎いい眺めじゃねえか!水着姿の可愛いレディーたちが沢山いるぜぇ!」

ガンダラヤック「これが究極の花園アルティメットパラダイス…オイラ好みのピチキャワ女の子ちゃんばかりケルよおぉ!?」

老人「グフォフォイッ。つい変な笑い声が出てきてしまったわい。」

ガイウン「お前ら変なことばっか考えてんじゃねえよ。漢ならどんな時も冷静で…」
と、喋っているとガイウンは水着姿の綺麗な女性たちを見て興奮する

ガイウン「フオォォォォェァッ⁉︎」

ガンダラヤック「リーダー、あまり大きな声を出してるとバレてしまうケルよ。」

ガイウン「す、すまねえ。」

老人「…ん゛んッ⁉︎」

ガンダラヤック「ナーシャルさんやライラはどこにいるケルかね?」

ガイウン「ん〜?何処にいるんだろうな!」
2人は会話をしながら周囲を見渡しつつ、目の前に広がる花園を想い出のストレージへ保存しているとすぐ近くから声が聞こえてきた

??「私ならここにいるわよ。」

ガイウン「おい、じーさん。究極の花園を観て若返ったのか知らねえけど、オネエ口調になってんぞ。」

ガンダラヤック「リャ、リィ、リ、リ、リーダー…よこ、横ッ!!」

ガイウン「なんだよ、ヤック。俺の隣にはお前以外にじーさんしかいねえ…」
と言いながら老人がいた方向へ向くと、そこには浴衣を着たライラがいた

ライラ「ヤッホー、リーダー。」

ガイウン「お、おう…39分ぶりだなライラ。」

心の中の声ヤック (ジジイは使い物にならなくなったケルか…なら、ここはプランBのリーダーをおとりにする作戦に変更してオイラだけはさっき乗ってきた昇降装置で逃げるケル!)

心の中の声ガイウン (ヤベェッ‼︎ いざとなった時の為に盾にするじーさんがいねえ!…となると、ここはヤックを囮にして俺は昇降装置で逃げるのがベターな選択! )
案の定、この2人にはかばうという選択肢はなかった

ライラ「覗きトリオさんはどうやって中へ入って来れたのかしら?女湯へ来れる手段は橋を渡ってくる以外には無いはずなんだけど。」

ガイウン「あー、えーと…あれだよ、あれ!外にある土管に落ち込んでワープしたら城内へ来ちゃった!みたいな?」

ガンダラヤック「そ、そうケルね!いやぁ、まさかの展開だったケルよ〜!オイラたちドットキャラになってないケルかねえ?」

ライラ「そうなんだ、へえ…。」

ガイウン「ラ、ライラ?落ち着いて話を聞けば分かるはずだ。きっと、多分、いや…そう願う。」

ガンダラヤック「オイラたちは決して女湯を覗きに来たという訳では…(あっ!」

ライラ「口が滑ったわね、ヤック。もし私に正直に喋ってくれたら、お爺さんの時より手加減してあげるわよ。」

ガンダラヤック「は、はい!拙者せっしゃ、痛いのは苦手でござるので正直に話しますッ!!」

ライラ「分かったわ。話を続けて。」

ガンダラヤック「ふぁいはいッ!!実は拙者もロクロ、タークと一緒に温泉男湯に入りに行こうとしたところ、そこのスケベジジイとガイウンが女湯を覗きに行こうと破廉恥でゲスな計画をくわだてているのを耳にしたので、拙者はそれは人として絶対にしてはいけないことだ。と言って必死に止めようとしました!」

ライラ「それで此処にはどうやって来たのかしら?」

ガンダラヤック「1階にある関係者以外使用禁止の昇降装置を使って城外から入ってきました!見張りもいなくて完全にノーマークな状態でした!エッヘン!!」

ライラ「なるほど。確かにそれなら誰にもバレずに見渡せる場所に来れるわね。」

ガイウン「ヤック、テメェ…!さっきまで俺たちと一緒に楽しんで眺めていたクセに!」

ガンダラヤック「あっ拙者、そのようなことには全く興味がないので。」

ライラ「そういえばリーダー。祠の場所を聞くときに、この仕留しとめたお爺さんと何か話してたわね。」

ガイウン「あー、あれか?あれはだな…みんなで楽しめたり、リラックス出来る場所はないのか聞いていたんだよ。大瀑布以外にも素晴らしい所があるだろうと思ってな。」

ライラ「今思えば、普段ケチなリーダーが今日は奮発ふんぱつしてみんなの温泉代を支払ってくれるのは不思議なことよね~…。」

ガイウン「な、何言ってんだよ、ライラ。久々に再開した祝いみたいなもんだぜ!?」

ライラ「まあ、いいわ。どうせリーダーは覗いてウヒョー‼︎とか言ってただろうし、お爺さんと同じようになるのは覚悟してね。」

ガイウン「(おい!ヤック、俺を助けろよッ!)」

ガンダラヤック「(それも定めケルよ、リーダー。オイラはリーダーがボコられてる間に逃げるケルから安心してくれ。)」

心の中の声ガイウン (このままだとマジでヤベェッ‼︎ なにか無いか…あ、あれは!!)
ガイウンはライラの足元に落ちているモノを見つけた

ガイウン「おい、ライラ。足元に何か落ちているぞ。」

ライラ「そう言って私が目を離した隙に逃げる気でしょ?」

ガイウン「そんな事しないから安心しろって!」
ライラは警戒けいかいしながら足元にあるモノを手に取った

ライラ「なにかしらこれ?お爺さんが持っていたボイスレコーダーかしら?」
ピッ(再生する)

ガンダラヤック「何故、アナタはここにやって来たのか?という少年カメラマンの問いにオイラはこう答えた。」
その理由はただ一つ

「この城壁の向こう側に究極の花園アルティメットパラダイスがあるから。じゃないですか。」

老人「…じゃな。」
ガイウン「ああ…。」

ガンダラヤック「行くケルぞぉぉぉ!チェンジフォーメーション!文殊もんじゅ知恵ちえッ!!」

ガイウン「おうよ!」

老人「合点がってんじゃ!」
そう言うと3人が円陣を組み、大きな声で叫び出す

ガンダラヤック「ひとぉぉつッ!覗く前には必ず目薬を差すことを忘れないことぉぉ!!」

ガイウン・老人「オォォォッス!!」

ガイウン「ふたぁぁつッ!モノによっては一生の宝物になりそうなので各自、想い出のストレージ空き容量を確認しておくことぉッ!!どうでもいい過去の想い出は今の内に消去して整理しておけよ!」

ガンダラヤック・老人「ウゥゥゥッス!!(涙声」

老人「みぃぃつッ!…みな無事に生きて戻ってこうよぞ。」

ガイウン・ガンダラヤック「オウィィィッス!」
心の中の声ガイウンとヤック (まぁ、バレた時はジジイを盾にして逃げるけどな!)

ガイウン・ガンダラヤック・老人「…で、どうやってココを乗り越えていく?」

分かンね…。

ピッ(再生を停止する)

ライラ「…ヤック、貴方も共犯者のようね。」

ガンダラヤック「やっぱ嘘をつくのは良くなかったケルッ!」

ガイウン「当たり前だ!!」
と言ったのと同時に2人は全力疾走で逃げていった

ライラ「逃さないわよッ!!この覗き魔ブラザーズ!! 」

老人「(逃げるなら今の内じゃ!)」
すると、さっきまで気絶していた老人はピンと立ち上がり杖をたくみに使いながら早歩きして城の城門へと向かった

老人「奴らは昇降装置へ向かったんじゃろうがワシは正々堂々、橋を渡って脱出じゃ!」
だがそこには浴衣姿のナーシャルさんが待ち構えていた

ナーシャル「まさかお爺さんがこんな事をするとは思っていませんでした…。」

老人「ヒョ、ヒョ、ヒョッ!そなたの水着姿も見てみたいのうぉ!」

ナーシャル「スケべなお爺さんは大人しく…男湯へ行って下さぁぁい!!」

パチィーーーン!!

老人「あひゃー!左頬がいたキモチいいんじゃワァ〜イ‼︎」
そう言ってナーシャルのビンタを喰らったスケベ爺さんは、城門前から放物線を描きながらロクロとタークが入っている男湯の方面へ飛んでいった

ロクロ「こっち男湯に向かって上から何かが飛んできてないか?」

ターク「ん〜、あれは…人だな。」

ピューーン

バシャーーーン!!

老人「いい湯じゃ…のぅ。」
一方、全力疾走してライラから逃げているガイウンとヤックはというと

ガイウン「ライラを怒らせたお前が悪いんだからな!ヤック!!」

ガンダラヤック「リーダーが足元にあるジジイのボイスレコーダーの存在さえ教えなければオイラは安全に逃げられていたか、ゲンコツ程度で済んでいたケルよ!」

ガイウン「それだと俺がライラに仕留められることに変わりねえじゃねえかッ!」

ガンダラヤック「リーダーもたまには敗北を知ることが大事ケルッ!!」

ガイウン「よっしゃあ!昇降装置まで来れた!これでここからノーダメージでおさらば出来るぜ!」

ガンダラヤック「怒りMAX状態のライラが来ないうちに下ボタンを押すケル!」

ガイウン「分かってるっつうの!」
カチッ(下ボタンを押す)

自動音声 (まあそう焦らず、焦らず。お茶かコーヒーでも一杯どうだい?)

ガイウン「こんな時にのんびりと一杯飲んでられるかッ!」

ガンダラヤック「下ボタンを何回も押せば起動するのが早くなるかもしれないケルよ!」
カチカチカチカチカチッ

自動音声 (そんなに連続で何回も押されても困っちゃうなあ…もう少し時間に余裕を持って行動しよう!)

ガイウン「俺は今ぁッ!この瞬間にも刻んでいる1秒1秒が大事なんだよ!」

ガンダラヤック「ヤ、ヤバいケルよ、リーダー!ライラが鬼のような形相ぎょうそうせまってきているケル!」

ライラ「どうやらそこで行き止まりのようね!2人とも観念しなさい!!」

自動音声 (えー、この昇降装置はいつもの速度以上で下降する為、ご乗車中の方はシートベルトを着用するようお願い申し上げます。尚、この昇降装置にそんな物は備え付けておりませんので、あらかじめご了承ください。)

ガイウン「なんかヤバい気がしねえか…?ヤック。」

ガンダラヤック「ジェットコースターみたいになりそうケルね…。」

ヒューーーーン

ガイウン・ガンダラヤック「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
2人が落ちていく光景を目の当たりにしたライラは先程まで昇降装置があったところへ行き、覗き込んでいた

ライラ「もの凄い速さで落下していったわねー。結構な高さがあるけどあの2人なら多分、大丈夫ね。さてと、私はナーシャルさんがいる城門前に行くとしましょ。」

下降中の昇降装置内
ガイウン「ヤック、ウェポンソーサラーを使って何とかするぞ!」

ガンダラヤック「了解ケル!万が一、壊れても自己修復システムがあるから何とかなるケル!」

ガイウン「俺は今から大剣を片側の壁に突き刺すようにこすり付けて落下速度を少し遅らせるから、お前はその間に精霊エレメントの力を使ってハンマーをデカくしてクッションのようにしてくれ!」

ガンダラヤック「任せるケルよ!」
(Helloハロー. 土の精霊殿、チョットの間だけ力を貸してほしいケル!)

土の精霊エレメント (OK。分かったヨ!ハンマーをクッションのようにすれば良いんだよネ?)

ガンダラヤック (仰る通りケル。殿に出来ないことは無いとオイラは信じているケル。)

土の精霊 (ヤックは相変わらず褒め上手だネ!ただ中身性格はお察しだけド。)

ガンダラヤック (今はオイラの中身よりこの状況から助かるのが最優先ケル!)

土の精霊 (んじゃあ、今からキミにボクの力を貸すヨ〜!)

ガイウン「ヤック、出来そうか!?」

ガンダラヤック「今から試してみるケル!ウリャああぁ!」
ヤックの持っていたハンマーは風船がふくらんでいくかように少しずつ大きくなっていった

ガイウン「やるじゃねえか、ヤック!流石は俺の弟子だ!」

ガンダラヤック「ただ、この昇降装置が下まで降りた際に衝撃でどうなるかは判らないから身の安全の保証は出来ないケルよ。」

ガイウン「その時はお前を尻に敷いてクッションにするから気にすんな。」 ガンダラヤック「やっぱりコイツ、酷い奴ケル!」

ガイウン「冗談の例え話だ!実際にする訳ねえだろ!」

ガンダラヤック「そんな事言っているうちに、そろそろ下に着く頃ケルよッ!対ショック姿勢!」

ガイウン「頼むッ!上手くいってくれ!」

ドーーーーーン‼

ガンダラヤック「ん…痛ててて。リーダー!!オイラ達生きているケルよ!」

ガイウン「そうみてえだな…何とか城外へ脱出することが出来たぜ…。」

ガンダラヤック「究極の花園アルティメットパラダイスを観る事も出来たケルし、温泉を満喫まんきつしたみんなと合流するケルかね〜。」

ガイウン「そうだな。ライラも俺たちが落下していくあの瞬間を目の当たりにしたから、そこまで怒ったりしないだろう。」
そう言ってガイウンとヤックは受付カウンターがある広場へと向かっていった

ロクロ「おっ、ガイウン、ヤック。今まで何処へ行ってたんだよ!」

ガイウン「おう…ちょっと用事があってな。」

ターク「そういえば俺たちが温泉へ入っている時に空から人が飛んできたんだが、何処かでショーでもやっているのか?」

ガンダラヤック「そ、そうじゃないケルかね〜?ここは観光地だから、どんなもよおしが行われていても不思議じゃないケル。」

ガイウン「ラ、ライラ達はまだ此処へ戻ってきていないのか?」

ロクロ「まだ戻って来てないぜ。多分、ナーシャルと2人でお土産とか買ったりしてんじゃねえか。」

ターク「俺もさっきそこの土産屋さんで饅頭を買ったぞ。人数分あるからライラとナーシャルさんが戻ってきたら一緒に食べないか?」

ガイウン「そ、そうだな…ありがとな、ターク。」
そうして4人で話しているとライラとナーシャルの2人も戻ってきた

ライラ「あら〜?お二人さん、随分と元気そうね?」

ガイウン「げッ!?」

ガンダラヤック「お、おかえりなさいませ!ライラ様、ナーシャル様!」

ロクロ「急にどうしたんだよ、ヤック。様付けなんかして。」

ライラ「ロクロ、その2人は覗き魔ブラザーズよ。スケベ爺さんも含めたらトリオだけど。」

ナーシャル「ガイウンさんとヤックちゃんはライラさんと合流した後に話を聞いただけなのですが、どうやら入る前にいたお爺さんと一緒に覗き見していたようです。それで私は城門前へ逃げてきたお爺さんを成敗せいばいしました。」

ターク「なるほどな。ということは、こっちへ飛んできた人はあのご老人だったってことか。」

ロクロ「あの歳で何やってんだよ…まったく。」

ライラ「で、この2人はそのご老人とは違うルートで脱出をしたのよ。」

ガイウン「俺たち結構、大変だったんだぜ?ウェポンソーサラーと精霊の力が無ければどうなっていたか…なあ?ヤック。」

ガンダラヤック「なかなか体験出来ない事だったケルよ。」

ライラ「そもそも、あんた達が覗きに来なかったらそんな事にはならなかったはずよ。」

ロクロ・ターク「確かに。」

ナーシャル「でも2人とも怪我もなく無事な様子なので安心しました。」
するとガイウンはナーシャルに近付いて両手を握り

ガイウン「このガイウン、貴女様をお守りする事が最重要事項!こんな場所でゲームオーバーなんかにはなりませんっ!!」

ロクロ「また始まったぜ…。」

ライラ「はい、コレ。あんた達2人にあげるわ。」

ターク「何だそれは?見たところ、肉まんのような食べ物だが。」

ライラ「リーダーとヤックが好きそうな物を露店で買ってきたのよ。」 ロクロ「ライラ、俺も食べたいんだけど!」

ライラ「(やめておいた方がいいわ。これ、ただの肉まんじゃないから。)」

ロクロ「(そうなのか!?)」
そうとは知らずに2人はライラが買ってきた肉まんのような食べ物を手に取り

ガンダラヤック「いや〜、オイラは優しい仲間に恵まれているケルよ!」

ガイウン「ホントだなあ!その団長ということが誇らしく思えてくるぜッ!」

ガイウン・ガンダラヤック「仲間の優しさを感じながら、いただきまーす!!」

パクっ
モグモグ…モグ

ガイウン「中にある肉がジューシーでもう1個食べても…」

ガンダラヤック「お腹空いていたケルからこんなの余裕、よ…」
普通に食べながら話していると一気に辛く感じてきて
ガイウン「かっっれえェェェェ!!」

ガンダラヤック「喉が痛いケルゥゥゥ!」

ライラ「2人とも大丈夫!?はい、コレ。お水よ。」
ライラはペットボトル容器に入った水を飲むようにうなが

ガイウン「ハア…ハアァ…サンキュー、ライラ。」

ガンダラヤック「こ、これが復活の水ケルか…。」

ゴクゴク、ゴクゴクッ…

ガイウン・ガンダラヤック「…ブフォァッ!!クッッサァァァッ!!この水、ニオイが凄まじいぞ!飲めたもんじゃねえ!」
そのニオイは他の仲間達のところへも漂っていき

ロクロ「うっ…なんだよ、このニオイ。」

ナーシャル「噂では聞いたことありましたが、実際にこうして嗅ぐと凄いニオイですね…。」

ターク「ライラ、これはもしかしてコモンセンスストレミングか?」

ライラ「ええ、確かそんな名前だった気がするわ。…クサッ!それでさっき食べさせてたのは香辛料ダンガンライナ・リーパーが少量、ふくまれている肉まんよ。」

ターク「よくそんな物があったな…。」

ライラ「覗き見したばつには丁度いいと思って買ったのよ。」

ロクロ「2人のみそぎも済んだみたいだし、これから何処へ行く?」
その問いにガイウンがムゾアから渡された地図を手に持ちながら、かぼそい声で答える

ガイウン「このしふしがつふぃてこの印がついてふぁるばひょにある場所にムゾハがいるべっほうムゾアがいる別荘がはるはづだからがあるはずだからいまからいこふぅぜ今から行こうぜ。」

ガンダラヤック「ムゾハはほいらたちムゾアはオイラ達たちのともらちケルからの友達ケルからなまふぇをいへば名前を言えばふぐにとぅしてぇすぐに通してくれるはるけるよくれるはずケルよ。」

ロクロ「この2人が何を言ってるのか解るか?ターク。」

ターク「ああ。この地図に印がついてある場所がガイウンとヤックの友達であるムゾアって名前の人がいる別荘みたいで、自分達の名前を言えば通らせてくれるはずだから今からそこへ行こうぜ。と言っている。」

ライラ「す、凄いわ…ターク。口の中がヒリヒリして喋りづらい状態の2人の会話を理解しているわ…。」

ナーシャル「では、その地図を頼りにしてガイウンさんとヤックちゃんの友達に会いに行きましょうか。」
こうしてロクロ達はムゾアがいる西洋の文化地区へと向かった

水の都アクアメロディーガーデン編 第3部終了


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地名・用語集
三大陸
バルバント 首都グレンダ

サマライズ 水の都アクアメロディーガーデン(和の文化地区、西洋の文化地区)、ハーヴァキャニオン(ミンティワ自然保護区、ラベンダルズ居住区、立ち入り禁止区域)、モッコンガナイ峠、砂漠の街ビィートランド、グランドロックバレー遺跡、タイラントハーモニー大瀑布

ユニバースヴェライアント リディンボルテック

三大コンビニ
ルートン(バルバント)
クルミーマート(サマライズ)
アンティーク・イレブン(ユニバースヴェライアント)

ルージュルーン→この世界の通貨

ウェポンソーサラー→唱術(シンフォニースペクタクル)の技術を汎用化させた武器(個体差で種類が変わる)

9つの精霊(エレメント)→風、土、水、火、雷、氷、光、闇、?

謎の隕石→今のところ不明

ロクロだけに聞こえる謎の声→今のところ不明

パフェオレ→コンビニ限定で発売されている飲料。両手で1本ずつ持つと不思議な唄を歌い始める。

カユミ塩湖→三大陸の何処かにあるはず。

ドコノドナタ→三大陸にあるハンバーガー屋さん。

パパッとPad→この世界で便利な情報端末。